22.『僕と妻の1778話』
「妻が、悪性腫瘍のために余命一年と告げられた。作家の夫は、妻に余計な心配をかけないようにする以外、出来ることはない。せめて、毎日気持ちの明るくなるような話を書いて、読んでもらおうと考えた───。第一回『詰碁』から一日一話えお妻に捧げ、『最終回』まで、全1778話になった。夫婦の歳月のなかのメモリアルセレクション52編。五年頑張った妻が亡くなった日までの、感動の創作秘話も収録。」
22冊目は眉村卓さん著「僕と妻の1778話」です。
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※今回は全体の感想のみで、短めです。(※ネタバレ有り)
著者の妻が悪性腫瘍のために余命1年を言い渡されてから、最後の日までの1778日、毎日1話(原稿用紙3枚以上)を書き続けた、そのうちの52編が載っており、各話の後にその書いた話の創作秘話が付いています。
妻のために1778日ですよ、それだけで泣けるんですけど。
内容は全て作り話で完全なノンフィクションは無いのですが、たまに現実の事から派生させた話も載っていて、例えば、家族の話であったり、妻の病気に対してであったりです。
その52編のうち最後の2編を見るのには結構時間がかかりました。物語が長いからではなく、どうあがいても妻の死が訪れてしまうのが分かっているからです。内容について語るのはやめておきますが、妻への愛情がひしと読み手に伝わってくるものでした。
愛する誰かのために創るものというのは、それ以外の目的で創られたどのようなものよりも崇高で尊いもののように感じます。
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以上です、ありがとうございました。
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忙しい時期はおそらく終わったので、これからはまた読書のペースを上げていきたいと思います。
というか文章を書く技術も上げたいですけどね。
後から読み返して、その時の自分の想いがそのまま伝わるような文章を書きたいです。