安息の本棚

本を読了した後の自分の感想を残しておきたいと思い立ち、このブログを始めました。                           コメントに関する返答は仕様上できないようですが、ありがたく拝見させていただいております。Twitterもやってます。 @teruhiro_tose

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

7.『知の逆転』

「学問の常識を覆した叡知6人。彼らはいま、未来をどう予見しているか? 科学の意義と可能性など、最も知りたいテーマについて語る興奮の書!」 7作目は吉成真由美さんインタビュー・編「知の逆転」です。 ①ざっくり解説 元NHKディレクターである吉成真由美…

6.『光の帝国 常野物語』

「膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちからー「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼…

5.『明日の記憶』

「広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い…

4.『地方消滅』

知識の補完のために、調べながら読んでいたら時間がかかってしまいました。 「このままでは896の自治体が消滅しかねないー。減少を続ける若年女性人口の予測から導き出された衝のデータである。若者が子育て環境の悪い東京圏へ移動し続けた結果、日本は人口…

3.『阪急電車』

「隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった……。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車―人数分のドラマを乗せ…

2.『リスクに背を向ける日本人』

たまに新書も読みます。 ①ざっくり解説 ハーバード大学の社会学部教授であるメアリー・C・ブリントン氏、社会心理学者である山岸俊夫氏の二人の対談の形をとって書かれています。対談の中心は日本の若者だけでなく日本社会全体に広がっている「リスク回避傾…