安息の本棚

本を読了した後の自分の感想を残しておきたいと思い立ち、このブログを始めました。                           コメントに関する返答は仕様上できないようですが、ありがたく拝見させていただいております。Twitterもやってます。 @teruhiro_tose

2017-01-01から1年間の記事一覧

18.『夜のピクニック』

「高校生活最後を飾るイベント「歩行祭り」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために───。学校生活の思い出や卒業後…

17.『桐島、部活やめるってよ』

「田舎の県立高校。バレー部の頼れるキャプテン・桐島が、理由も告げずに突然部活をやめた。そこから、周囲の高校生たちの学校生活に小さな波紋が広がっていく。バレー部の補欠・風助、ブラスバンド部・亜矢、映画部・涼也、ソフト部・実果、野球部ユーレイ…

16.『新版 うつ病をなおす』

16冊目は野村総一郎さん著「新版 うつ病をなおす」です。 本書は8章で構成されています。(以下記載) 1章 うつ病の症状と診断 2章 メランコリー型うつ病 3章 現代うつ病 4章 特殊なタイプのうつ病 5章 うつ病との鑑別が必要な病気 6章 治療メニュー 7章 う…

15.『夜は短し歩けよ乙女』

「「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する”偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは…

14.『博士の愛した数式』

「[ぼくの記憶は80分しかもたない] 博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた───記憶力を失った博士にとって、私は常に”新しい”家政婦。博士は”初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息…

13.『何者』

「就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから───。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるよう…

12.『妻を帽子と間違えた男』

「妻の頭を帽子とまちがえてかぶろうとする音楽家、からだの感覚を失って姿勢が保てなくなってしまった若い母親、オルゴールのように懐かしい音楽が聞こえ続ける老婦人───脳神経科医のサックス博士が出会った奇妙でふしぎな症状を抱える患者たちは、その障害…

雑談3

最近読書の時間をあまりとれておらず、次の読書感想はもう少し先になりそうです。 _________________________________ 先週ふと「読んだことのある小説が原作になっている映画を観てみたいな」と思い、DVDをレンタルしてき…

11.『空飛ぶ広報室』

「不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もあつ先輩たちだった。そして美人TVディレクターと出会い……。ダ・ヴ…

雑談2

ブログの書き方について ブログ開始当初に、『自分のために書きます』と書いてあった通り、ネタバレとかは特に気にせず書いていたんですが、ありがたいことにこのブログを見て下さる方がいらっしゃるので、少しこのブログについて残しておきたいと思います。…

10.『入門 犯罪心理学』

「本書は、ここ三十年ほどの間に目覚ましい発展を遂げている犯罪心理学の最前線をわが国に紹介することはもちろん、その知見をわが国の犯罪対策にも取り入れて、犯罪の理解と防止のために少しでも資することができればという願いを込めて書かれている。」 10…

9.『浜村渚の計算ノート 8冊目 虚数じかけの夏みかん』

「横浜で謎解きイベント「私立赤煉瓦学園」にエントリーした渚と武藤。街中に隠されたヒントを探し、盗まれた”学びの夏みかん”を奪還するゲームだ。イベントの主催者は、悪名高いドクター・ピタゴラスの教え子。そして「黒い三角定規」首領が追う、あの男も…

8.『死神の精度』

「①CDショップに入りびたり②苗字が町や市の名前であり③受け答えが微妙にずれていて④素手で他人に触ろうとしない一一一そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。ク…

7.『知の逆転』

「学問の常識を覆した叡知6人。彼らはいま、未来をどう予見しているか? 科学の意義と可能性など、最も知りたいテーマについて語る興奮の書!」 7作目は吉成真由美さんインタビュー・編「知の逆転」です。 ①ざっくり解説 元NHKディレクターである吉成真由美…

6.『光の帝国 常野物語』

「膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちからー「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼…

5.『明日の記憶』

「広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い…

4.『地方消滅』

知識の補完のために、調べながら読んでいたら時間がかかってしまいました。 「このままでは896の自治体が消滅しかねないー。減少を続ける若年女性人口の予測から導き出された衝のデータである。若者が子育て環境の悪い東京圏へ移動し続けた結果、日本は人口…

3.『阪急電車』

「隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった……。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車―人数分のドラマを乗せ…

2.『リスクに背を向ける日本人』

たまに新書も読みます。 ①ざっくり解説 ハーバード大学の社会学部教授であるメアリー・C・ブリントン氏、社会心理学者である山岸俊夫氏の二人の対談の形をとって書かれています。対談の中心は日本の若者だけでなく日本社会全体に広がっている「リスク回避傾…

1.『旅のラゴス』

「 基本ネタバレ有りなので、お気をつけ下さい。 「北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に…

雑談1

読書の感想だけを残しておこうと思ったのですが、それだとブログを書く習慣がつかずすぐやめてしまいそうになるので、たまにつぶやきを書こうと思います。 自分が今まで好んで読んでいた作品の著者は主に 桜庭一樹さん 有川浩さん 東野圭吾さん 山田悠介さん…

はじめに

はじめまして このブログは、自分の読み終わった本の感想を残しておきたいと考え始めました。 今まで小説等を読んでも、読むだけでその本に対して自分が思ったこと、感じたことを残さず、本棚にそのまましまっていました。ただ、それだとなんか味気ないとい…