7.『知の逆転』
「学問の常識を覆した叡知6人。彼らはいま、未来をどう予見しているか? 科学の意義と可能性など、最も知りたいテーマについて語る興奮の書!」
7作目は吉成真由美さんインタビュー・編「知の逆転」です。
①ざっくり解説
元NHKディレクターである吉成真由美さんの叡知6人(ジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキー、オリバー・サックス、マービン・ミンスキー、トム・レイトン、ジェームズ・ワトソン)に対するインタビュー内容をまとめたものです。
②気になった点
・吉成さんのインタビュー力
まず、6人の知の賢人に対して、的確な質問や受け答えをしているジャーナリストの吉成さんに感銘を受けました。こちらの質問に答えを返した賢人達に対して、普通の人では引き下がって次の質問に移ってしまう場面でも、疑問に思ったことはさらに踏み込んで質問し返しています。それもしっかりとした前準備もあってのことです。それにより本当に私達が知りたい内容がより深みを持って伝わります。
・賢人達の答え
やはり叡知と呼ばれるだけあり、6人の解答には人生を生きる上で参考になるような、考えさせられるような内容が多々ありました。何度も読み返すべきだと思います。それだけの価値があると感じました。特に印象に残ったのは、DNA二重らせん構造の発見によってノーベル生理学・医学賞を受賞したジェームズ・ワトソン氏でした。「圧倒的に正直な人だ」でワトソン氏の章が始まる通り、受け答えに対しても他人の目などを気にすることなく、今までの人生を歩んできたことが分かります。自分ももう少し自己主張ができるような人間になってみたいものです。
_______________________
以上です、ありがとうございました。
しばらくは小説が続きそうです。気になっているものが多くあるので。